居場所について

まあ居場所の無い私がとある居場所事業のスタッフをやっているわけでして。私にとって「居場所」は固定されたものではないという思いがあります。ひきこもり状態の人って「動きたくない」よりも金銭的に体力的に「動けない」というのがあるように思えます。そのため、出るための「ステップアップ」であるための居場所という捉え方です。

最近の傾向として中高生の不登校の予防による、ひきこもり状態の予防という政策が多いように思います。結果が出やすいんですよね、不登校から登校するって結果として見えやすいので。でも重要なのは大人の居場所で、中高生や20代はSNSなどで場所を作るのが上手なのですが、一方で30代やら40代の人は私もそうですが「居場所」という言葉自体に抵抗を持っている人が多いです。家族のようにいつも同じ人がいたり、定着する場所ではいけないんですね。

自分で何とかして考えて立ち上がれる過程を重視したいなと思います。そこでは仕事につなぐ場合もあるし、福祉や医療につなぐ場合もある。さっきの身動きが取れない次の「ステップアップ」がそれです。一休みできる場所は別に作る必要あるけど、それは居場所ではないように思えるんですよね。

この社会が家族やら就労やら自己やら常識やら、絡まってしまってるのでややこしいのだけど歳を取ってからでもある程度やり直せるシステムというのは必要だと感じてるのですが、その過程での宙ぶらりんな存在なのかなと思ったりしてます。この仕事も来年6月末あたりで辞めようとは思ってます。それが私の次のステップというやつですね。

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