今年の年末に建て替えのために閉店？する大丸心斎橋店に行ってきました。増床するということなんですが、元そごう心斎橋店である北館もありますし、心斎橋という土地自身の地盤沈下もあるので別にそんなのやらなくてもいいのになと思いました。これだけ大大阪時代の当時のまま内装が残ってるのは珍しいのでぜひ残していただきたい。

大丸の心斎橋筋側の正面玄関の孔雀です。ここだけでも華やかさを感じ取れます。

ヴォーリズが創り出した名建築でおそらく最も華やかで、最も洗練されているこの天井。おそらく日本の百貨店の中で最上級の華やかさだと思います。非常に素晴らしい。

エレベーターもモダンでアールデコの教科書に出てきそうな優雅なもので一つ一つが芸術作品です。しかし本当に解体するのは勿体無い。もう元に戻せませんから。

昔を振り返らず未来へというのは分かりますが、これだけ見事なものを先人の知恵して学ぶというのも必要な時期だと感じてます。今の日本は過去に学ばなすぎるところがあるので。大大阪時代に建てられて大丸心斎橋店の問題というのは今の停滞した大阪の何かのヒントを与えてくれているような気がします。