街の妖しさと裏側を知る

私は体質的に他の人以上に社会問題にかなり敏感になってしまってるようですが、今回も貧困に関わる根深い話。「さいごの色街 飛田」という井上理津子さんの書かれた本があります。そこには「飛田」ではなんらかの事情で借金を抱えてこの地に来ざるを得なかった人がいること。社会のセーフティーネットからはみ出さざるを得なくなり、この場所から抜け出せなくなってしまっている人がいること。

実はそういうことって「飛田」だけではなく全国の歓楽街にあると思うんですよね。社会のセーフティーネットからはみ出してしまっている上に行政の福祉サービスも社会システムとして弱体化しているせいで見えなくなってしまっていて、頑張ろうとする人が泥沼にはまってしまってる現状。

こういう場面を二丁目や堂山のようなゲイタウンでもちょこちょこ聞くようになってきました。ママ(マスター)にお金借りてるとか家が無くてゲイ向けビジネスサウナ(いわゆる発展場というところ)や友達の家を転々としているとか。そんでもって他のゲイバーの付き合いもあるのでお金を使うので余計無いと。そういうゲイバーという場所もアプリなど出会いの多様化で軒並み客足は減ってるそうです。

そういう生活を21歳の子がしているのを聞いて、昔とはやっぱり違うんだなと思い知らされました。こういう場所でも貧困という言葉が影を潜めてるのだろうなと感じました。

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